家計診断①収入と支出 | ソリューションのおぼえがき

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家計診断をする上で収入と支出のチェック は必須です。


まずは、自分自身や家庭の収入と支出を知る事が今後のご自身のマネープランを立てていく上で極めて重要な要素になります。
収入・支出の内訳を知り、または今後その収入・支出がどうなるのか?
その際の資産はどのようになっているのか?ということを自身で整理するとよいでしょう。


ステップ1:収入を分析するまずは家計の収入を見ていきましょう。


収入の項目

夫の給料 280,000円
妻のパート収入 120,000円
預金金利(1/12)不労所得 3,000円
配当収入(1/12)不労所得 20,000円 合計423,000円


ステップ2:支出を分析する支出を分析する際は、大きく二つに分類していきます。
一つは「固定支出」もう一つは「変動支出」です。
この支出には「預金」「株の購入」「株の損失」などは入れないでください。


固定費の項目

家賃 120,000円
子供の教育費 40,000円
生命保険料 30,000円
車検代(1/24) 5,000円
駐車場代 10,000円 205,000円


変動費の項目

食費 70,000円
交際費 30,000円
光熱費+水道代 10,000円
通信費 20,000円
雑費 20,000円 合計150,000円


ステップ3:キャッシュフローは黒字ですか?赤字ですか?

収入-(固定費+変動費)
となります。

例のAさんの家計の場合
423000-(205000+150000)=68000円
とキャッシュフローは黒字になっています。
このキャッシュフローが赤字ということは、家計は預金や資産などを削りながら生活していることになります。

もちろんライフステージによってはキャッシュフローが赤字になるのがやむをえない時期があります。
例えば高齢者で資産を切り崩しながら生活している場合や一時的に耐久消費財を購入したために赤字になるといったことが挙げられます。
しかし、若い時期に長期にわたって家計のキャッシュフローが赤字という状態は家計に赤信号が灯っていると思ってください。


収入に対する固定比率を計算する
(固定費÷収入)×100=固定比率(%)
となります。

例のAさんの家計の場合

205000÷423000=48.46%となります。
支出において固定費というものなかなか減らしにくい項目のため固定比率を算出します。
よく家賃は収入の3割に抑えなさいといわれることもあるかと思いますが、家賃という大型の固定費が収入の大部分を占めていた場合、万が一の際にお金を作ろうと思っても中々削ることができないからです。
Aさん家計の場合50%を下回っているので、合格といっていいでしょう。

不労所得と支出
これは通常の人では100%を越えるものではありませんが、経済的な自立度合いを見るための計算です。
Aさんの例で収入のところに「不労所得」と書いている項目がありますが、これは働くことなく得られた収入のことを指します。

この不労所得が全支出を上回る状態がいわゆる経済的な自由といえます。つまり金融資産などの資産収入からの収入で支出が全て補われているという状態です。


不労所得合計額÷支出総額×100=経済的自由割合(%)

Aさんの家計の場合23000÷355000=6.47%となります。
つまり支出の約6.5%を金融資産からの収入で補えているという状態といえます。