占いは色々なやり方や方法がありますが、星を用いた占星術も数多くあります。

当方の場合は、インド占星術を主に用いますが、星という存在は時に容赦しない怖さがあります。

 

 インド占星術では、神々によって与えられた、その人がクリアすべき課題を与えて地球に命を送り込むと言われています。カルマの浄化を課されたプログラムは、厳しい人生を送ることになります。インドは仏教の発祥の地と言われていますが、仏教を祖であるお釈迦様は、生きること自体が苦であるという教えをされました。

 

 私たちが生きる人生は、決して幸せばかりではありません。苦しみ、悲しみの方が多い人生を歩まざるを得ないことが多々あります。外側から楽しそうに見える人であっても、その人の内側には苦しみ、悲しみがあるはずです。

 

 人には人それぞれのつらさがありますが、それが星のプログラムによって組み込まれていたり、避けて通ることのできない事に遭遇させられます。それは、いくら避けたくても避けられない場合が多いです。

 

 それがインド占星術では、いつ頃にどのようなライフイベントが起きるかが分かる場合があります。それはその人のホロスコープ(出生図)とダシャー(人生の流れ)を見て、割り出します。

 

 インドにおいては、カルマや病、死を象徴している凶星として、特に土星が恐れられています。土星の神話を理解できれば、なぜ土星が恐れられる存在であるのかが分かりますが、それはここでは割愛します。

 

 土星と一緒に他の凶星がコンビネーションすると、さらにつらさが増幅するリスクがあります。そのような人生プログラムのもとに生まれた場合、星は容赦なく、つらい目に遭わせます。そのようにプログラミングをされているからです。

 

  しかし、そのつらさや厳しい状況を緩和させるには、星に祈ることが推奨されます。星に祈るとはどういうことなかのか、日本で言えば神社仏閣へ行き、神様仏様にお願いごとをするかの如く、星を供養することで人生の厳しいライフイベントを和らげることができると、インドでは信じられています。

 

 これは何もインドの文化的な話というわけではなく、私たち日本人や世界中の人々が星の影響を受けて生きています。

 何となくであっても生きづらさを感じたり、対人関係が全く上手くいかない、あるいは事故に遭うことが多かったり、ケガをすることが多かったり、大病を長患いするなど、必ず誰しもが何らかの苦を受けることになっています。

 

 何もなく常に死ぬまで幸せな状態であり続ける、つらい思いは一度したことないという人は、いないでしょう。

 

 その星のもとに生まれ、与えられた人生プログラムを生き抜き、カルマの浄化でもある苦難やつらい出来事に向き合い、受け入れ、またそのつらさを緩和するために、星に祈ることで、次の転生する人生では、より良い道を歩むことができるのです。

 

 そのためには今生の人生のうちに、星に祈りカルマを浄化させ、人に施しをし、人のために役に立つ行いをしていく、人間としてどう生きるかが問われてきます。

 

 まずは自分のホロスコープをしっかり理解し、星に祈り、他者を思いやり、人の役に立つための行いを心がけましょう。