組織のレベルを示す 経営品質の成熟度 その4 | 社員と顧客と経営者の幸福

組織のレベルを示す 経営品質の成熟度 その4

こんにちは、心のソムリエ 橋本文隆です。

今回は、成熟度の解説 4回目です。

組織のレベルを示す 経営品質賞の成熟度 1
組織のレベルを示す 経営品質賞の成熟度 2
組織のレベルを示す 経営品質賞の成熟度 3


経営品質賞では、
AAA+、AAA-、AA+、AA-、A+、A-、B+、B-、C+、C-、D
11段階で評価します。

「成熟度」を見るポイントとして、3つの観点があります。

1.合目的性と体系化
2.展開度と統合の状態
3.改善・革新への取り組みの程度

3.改善・革新への取り組みの程度

経営品質プログラムでは、改善・革新能力を、とても重視します。
改善・革新がなければ、組織はレベルアップしないからです。

改善・革新レベルの低い組織では、問題が発生してから、
その問題に場当たり的に対処します。

例えば、
「歩道を自転車が走り事故が起こる」という問題に対して
「自転車に車道を走らせる」という対処をした場合、

歩道の事故という問題は解決できますが、
車道での事故が増えるという問題が発生するでしょう。

このような対処を場当たり的といいます。


少しレベルが上がると、問題の根本原因を追究して、
問題が発生するプロセスを改善するようになります。

こうなってくると「Bレベル」くらいになります。

もっとレベルが上がると、問題解決への独自の方法を創造し、
再発防止の仕組みを構築するようになります。

さらにレベルの高い組織では、未来への洞察が深まり、
問題発生を未然防止するような仕組みが構築されていきます。

そのような企業や組織は、ほとんどお目にかかりませんが、
存在しないわけではないので、夢物語ではありません。

多くの企業では、「問題への場当たり的な対応」から、
根本原因の追究とプロセスの改善」へと変革していくことが、
当面の課題になるでしょう。

それだけでも大きな進歩です。


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