組織のレベルを示す 経営品質の成熟度 その2
こんにちは 心のソムリエ 橋本文隆です。
マネジメントのレベル(状態)を示す経営品質の
「成熟度」 その2回目です。
組織のレベルを示す 経営品質賞の成熟度 1
経営品質賞では、
AAA+、AAA-、AA+、AA-、A+、A-、B+、B-、C+、C-、D
の11段階で評価します。
「成熟度」を評価見るポイントとして、3つの観点があります。
1.合目的性と体系化
2.展開度と統合の状態
3.改善・革新への取り組みの程度
1.合目的性と体系化
・目的を具体的、明確に定めているか、
・その目的を実現するために相応しい方法を導入しているか
・その方法を評価する目標や指標を設定しているか
というのがポイントです。
目的が不明確なまま、仕事をしている人がよくいます。
言われたからやっているというのでは、目的意識がありません。
例えば、「なぜTPP に参加するのですか?」と聞くと、
輸出力をつけ、韓国に負けないため
自由貿易を目指すのが正しいため
米国と協調関係を築くため
自由主義圏連合で中国を押さえるため
など、いろいろな答えが返ってきます。
こういう状態は、目的が明確でありません。
マスコミは、目的が明確でない状態で、メリット・デメリットの
話ばかりしているので、議論が混乱しています。
目的が明確でなければ、戦略も立てられないし、
適切な方策も設定できません。
戦略も方策も不明な状態でメリットやデメリットが
明確になるはずがありません。
これでは、マネジメントレベルが低いと言わざるを得ません。
残念ながら、このようなレベルの企業も数多くあります。
目的を明確に定め、目的と一貫性のある戦略や方策が
立案され、具体的な目標と達成度を測る指標を設定し、
各方策の成果を把握している
このような企業であれば、合目的性に関しては、
Aレベルになるでしょう。(AAAには、ほど遠いですが)
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