小宮山大臣たばこ税発言 配慮がアダになったか?
こんにちは 心のソムリエ 橋本文隆です。
小宮山厚生労働省大臣のたばこ700円発言が、
閣内で反発を呼んでいます。
発言の一部をニュースで聞いただけなので、想像ですが、
これは、小宮山さんが財務省に配慮した結果、
反発をかったのではないかと思います。
小宮山さんは、厚生労働省の立場として、健康のためだけに
発言すればよかったのです。
高いたばこ価格が喫煙者を減らすことと、禁煙者の方が
健康であることをデータとして示せば、厚生労働省の
立場としては説得力があります。
税収が減ることに断固反対する財務省が気になるので、
「700円なら税収は減らない」などと発言してしまったのでしょう。
しかしそうなると、財務省管轄のことになるので、逆効果です。
厚生労働省の立場なら
「国民の健康は税収よりも大切である」
という論理を貫くか、
「国民の健康は、健康保険の財政を改善する」
というような論理を構築していく方が説得力があります。
権限外のことを、根回しや了承もなく勝手に発言すると、
反発をかい、結局はつぶされてしまいます。
しかし、他人の管轄に勝手に口を出して成功している例として、橋下大阪府知事がいます。
今は、「大阪市を解体して大阪都をつくる」と言っていますが、
完全に知事の権限を越えています。
今までも、神戸空港の問題や教育委員会への発言など、
権限外の発言が多いです。
それにも関わらず、橋下大阪府知事は、それで成功しています。
これは、コミュニケーション手法、マネジメント手法としても非常に興味深いので、次回、考えてみたいと思います。
P.S.
タバコの害は個人差が大きく、100歳で健康、タバコ大好き
人間もいます。
個人的には、好きで吸っている人より、他人の煙を
吸わされる人の問題の方が深刻だと考えています。
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