野田氏大逆転 奇跡が起きた理由は
こんにちは 心のソムリエ 橋本文隆です。
代表者レースから脱落したと思われた野田氏が、
見事代表になりました。
この奇跡の裏には、さまざまなラッキー(幸運)と、
野田氏の実力がありました。
元々、増税推進者で国民的人気の低い野田氏を、
中間派は支援しないと見られていました。
そうすると小沢系が代表になるので、前原氏も出馬を
決めたわけです。
前原氏は野田氏が降りると思って出馬したのでしょうが、結果的に2人が出馬し、両陣営で支援者を集める形になりました。
その結果、両陣営を合わせれば小沢系候補と同じくらいの票(150票程度)を確保します。
これだけでは勝てる確証はありませんが、幸か不幸か、
小沢さんは海江田氏を担ぎました。
これは相当野田・前原陣営に有利に働いたはずです。
経済産業大臣としての働きを見ると、今総理大臣は無理だろうと思われるからです。
しかも、海江田氏は、自民公明との合意を見直すということまで言い出しました。
小沢派の議員に配慮して発言したのでしょうが、たぶん、
この時点で海江田氏の目は無くなったと思います。
リーダーはブレたらダメです。
大臣として推進しておきながら、「やっぱり止めます」では
信用されません。
前原氏と野田氏はもっと接戦になると思われていましたが、差がつきました。
その理由としては、
前原氏は党内では、世間ほどには人気がない。
代表や大臣の時に、問題は起こすが実績はあげていない。
外国人献金問題の釈明が多く、明るい展望を持ちにくい。
などが考えられます。
そして、野田氏のプレゼンテーション能力が高いことも、
大きな力になったことでしょう。
親父ギャクを入れて、笑いを取りながらのプレゼンはなかなかのものです。
馬渕氏もノー原稿で(中身はともかく)上手いプレゼンテーションをしていました。
前原氏は、以前代表になったときは、演説だけで逆転したといいますから、結構上手いのだと思いますが、少なくとも今回の演説は、それほど心を打ちませんでした。
リーダーには、ビジョンを示し、説明する責任があります。
ですからプレゼンテーション能力は必須です。
野田氏には、わかりやすい、開かれた政治を進めていただき、
ぜひがんばっていただきたいものです。