マネジメント・コーチング 2つの役割 | 社員と顧客と経営者の幸福

マネジメント・コーチング 2つの役割

こんにちは 心のソムリエ 橋本文隆です。

前回は、思考力や内省力が、コーチングによる成果実現に
大きく影響しているとお話しました。

しかしすぐに成果を出せない人にも、コーチングは
意味があります。

それは、深く多面的にものごとを考える力をつける
というような効果、つまり教育的効果です。

これは、コーチングには2つの側面が混在していることを
意味しています。

ひとつは、「成果を出す、パフォーマンスを発揮する」という側面
もうひとつは、「能力を育成する」という側面です。

この2つは、同時に実現できるケースもありますが、
育成には時間がかかるケースもあります。

大切なのは、どのような意図をもってコーチングしているのか
明確にし、それに相応しいコーチをすることです。

今日中にある結果を出さないといけないのに、知識も思考力も
無い状態で考えていては、結果は出せないかもしれません。

そのときは、相手のレベルに合わせて、今日中に結果が
出せるようにコーチする必要があります。

合宿研修などでは、2~3日、徹底してひとつのテーマに
取り組むことがあります。
そのようなときは、脳みそがオーバーヒートするまで、
とことん考えさせることもあります。


部下に成果を出させることと、部下を育成することは、
どちらもマネージャーの重要な役割です。

この2つはお互いに関係しあっているので、
なんとなく曖昧に指導しがちです。

作業手順のように、OJTが効果的なものもありますが、
リーダーシップや交渉力など、現場指導だけでは
難しいものもあります。


マネジメントでは、両方必要なことを認識したうえで、
「今必要なこと」「足りているところ」「充足する必要のあるところ」
を把握し、意図的に対話(指導・支援)していくことが大切です。


次回は、コーチングの具体例をお話します。