パニック寸前(アップセット)した官邸
こんにちは、心のソムリエ 橋本文隆です。
3.11直後、政府の対応には理解できないことが多々あります。
「東電を守ろうとした」「原子炉を守ろうとした」など、いろいろ言われています。
しかし、官邸がまともな意思決定できる状況でなかったと考えるのが妥当な気がします。
たとえば、政府が20キロ圏内避難指示を出したとき、放射線量が多い地域に避難した人たちがいました。
政府は、SPEEDYなどの情報によって危険な地域を把握していました。
しかし、その情報を公開しませんでした。
パニックを恐れたようですが、危険な地域を知らせることが
パニックを引き起こすと、なぜ考えたのでしょう?
おそらく政府は、緊急事態と膨大な情報の中で、平時なら何でもない普通の判断が、できなくなっていたのでしょう。
コーチングに、「アップセット (upset)」という言葉があります。
「気が動転する、狼狽する」という意味です。
アップセットした状態は、頭が真っ白になり、正常な判断ができなくなります。
当時政府はなぜまともな指示を出さなかったのか、
政府がアップセットしていたと考えると理解できます。
コーチに相当する人は、政府内にいなかったのでしょう。