マスコミをうまく利用した菅氏と鳩山氏
こんにちは、心のソムリエ 橋本文隆です。
内閣不信任案が提出された日、民主党代議士会の菅・鳩山
発言により、菅総理辞任の流れが一気にできました。
しかし最初菅総理が発言したとき、「辞任する」とは
一言も言いませんでした。
ところが、その発言の直後にNHKでは「菅総理辞任」とテロップが流れたのです。
辞任と言っていないのに、瞬時に辞任のテロップが流れる。
これは、事前にNHKに辞任情報が伝えられ、準備していたということでしょう。
その後、鳩山前総理、原口氏とマイクが渡されますが、
これも事前に打ち合わせ済みだったようです。
これにより、辞任は表明していないのに、菅総理辞任の雰囲気ができ、内閣不信任案を否決することができました。
鳩山氏は民主党の分裂を防ぐことができ、
菅総理は延命することができました。
コミュニケーションにおいて情報の管理は、
きわめて大きな意味を持ちます。
今まで菅さんや鳩山さんのコミュニケーション力は、
あまり高く評価してきませんでしたが、政治家(政治屋)
らしいコミュニケーションは、優れているのかもしれません。
そうでなければ、ここまで昇りつめることはできませんね。
今回ワリをくったのは、小沢さんや田中真紀子さん。
鉄の結束を誇った田中軍団なら、それでも菅総理を引きずりおろしたのでしょうが、
次回当選の見込みのない代議士が多い小沢グループでは、
解散覚悟で勝負を挑むことはできなかったのでしょう。