役に立たない震災復興会議
こんにちは、ようやく復調してきた
心のソムリエ 橋本文隆です。
震災復興会議がようやく議論をまとめていますが、
私はこの会議は役に立たないと見ています。
先日、某番組に会議のトップが出演していました。
番組では被災地の市長が、「今一番必要なのは仕事だ」
と訴えていました。
そこで復興会議のトップは、「リスクを恐れずやる」
と断言しました。
「どんなリスクを取るのですか?」
と聞かれたときの答えが、
「財源をどうするか、増税か国債か、逃げずに議論する」
です。
みなさん愕然(がくぜん)とされていました。
はっきり言って、そんなことどうでもいいです。
仕事が欲しいという被災者と、問題意識がかけ離れています。
財源などは、国民(国民から選ばれた政治家)が決めることで
恣意的に選ばれた会議のメンバーが決めることではありません。
復興会議に望むのは、規制や法律、省庁間の壁、既得権益などにしばられずに、批判を恐れず、未来の構図(ソリューション)を描くことです。
その案を実行するのは政府であり、財源を考えるのも政府の仕事です。
権限もなく、財政や経済の専門家でない復興会議のメンバーが検討するのは筋が違います。
「復興会議が増税と決めたから増税します」と菅総理が
言っても、国民は納得しないでしょう。
(ちなみに増税しなくても財源はあります。)
菅総理は、会議ばかり作っていると批判されていますが、
会議の目的、テーマ、求める成果物、期限などを明確にし、
意思決定と実行のシステムを確立することが大切です。
このようなマネジメント・システムをつくることも、
コミュニケーションの重要な役割です。