自民党の菅批判がダメなのは | 社員と顧客と経営者の幸福

自民党の菅批判がダメなのは

こんにちは、心のソムリエ 橋本文隆です。


国会では、自民党が菅批判を強めていますが、
あまりにも下手すぎます。

菅総理が海水注入をストップさせたとか追究していますが、「そんなこと言っていない」と言われたら、それで終わりです。

これでは国民の共感は得られないでしょう。

単なる言い合いではなく、多くの人の支持を得るためには、
大義が必要です。
この時期にこの問題を追究する必要があるということを、
示す必要があります。

そうでなければ、そんなことより、先にやるべきことがあるだろう、と思われてしまいます。

菅おろしをしたいのなら、菅総理が続くとどんな未来があるのか、変わると何が変わるのか、具体的にイメージできるように、未来像(ソリューション・イメージ)を提示することが大切です。

ところが、そういったものは何も提示されないので、
同レベルの争いに見えてしまいます。

戦術的にも、追究するところが違っているように思えます。

今回も、海水注入していたのに、菅さんが「俺は聞いていない」と言って止めさせた、ということで批判が始まっています。

しかしどう聞いても、そんな事実はなさそうです。

官邸は混乱していて、対応はたしかに不味かったのですが、
追究するところがずれているのです。

今の政府の一番の問題は、コミュニケーション力です。

これは情報公開と情報共有の、両面でガタガタになっています。
結果として、各省庁の壁を越えて、統合的に対策を打つことが
出来ないでいます。

そのようなことを無視して、「言った」「言っていない」と言い合っているのは不毛です。

菅総理だけでなく、野党も、プレゼンテーションや交渉術、ディベートなどのコミュニケーション能力が欠けているようです。