心理学的タイプ論の誤解 | 社員と顧客と経営者の幸福

心理学的タイプ論の誤解

こんにちは、心のソムリエ 橋本文隆です。

心理学的タイプ論は、よく誤解されます。


心理学的タイプ論の誤解

多くの心理テストは、特性論という考え方に基づいています。
特性論では、心をいくつかの特性(習慣的に行う行動傾向)に分類し、特性の高低や組み合わせでパーソナリティを判断します。

例えば、エゴグラムという心理テストでは、


CP(批判的な親) / NP(養育的な親) / A(成人)
FC(自由な子供) / AC(順応した子供)


という5つの尺度に、それぞれ得点を付け、
その組み合わせパターンを見ます。

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低い得点の尺度が高くなるように、工夫することも可能です。
特性論は、通常の人の見方と共通性が高く、違和感無く受入れられることが多いようです。


一方タイプ論は、誤解されて認識されたり、間違った解釈で伝えられることが多いようです。
認定有資格者は、正しくタイプ論を伝える責任があります。

タイプ論がダメだと言う多くの人が、タイプ論を特性論的に解釈しています。


タイプ論によくある間違い

人を無理やりタイプに当てはめると失敗します。
人の多様性を見ないで、タイプ分類をしても、判断を誤ります。

「○○タイプには、××という言いかたをすれば大丈夫だよ」
「あなたは、○○○タイプだから、~と考えるのよ」
「あなたは、○○○タイプだから、~の仕事には向いていないね」

などと決めつけることは、誤りです。

タイプによって、仕事への関わり方や能力の発揮の仕方が変わることはあるでしょうが、それは向き不向きとは無関係です。

「看護婦には、SFタイプが多い」など、どの仕事にどのタイプが多いかは、統計的に出ます。

しかし、その仕事や業界で少数派のタイプであることは、必ずしも不利であるとは限りません。
逆に少数派としてのメリットを活かすことも考えられます。

MBTIは、その人が最も自然で楽な状態(ベストフィットタイプ)を探求しますが、タイプが性格や行動を決定するとは考えていません。

自分が普段使わない心の機能を理解し、その機能に目覚めていくことも、自己の成長や自己実現の一過程になります。
®MBTI and Myers-Briggs Type Indicator are registered trademarks of Consulting Psychologists Press., Inc.


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