「メラビアンの法則」の誤り
こんにちは、心のソムリエ橋本文隆です。
話し方やプレゼンテーションの説明で、必ずといっていいほど登場するのが、メラビアンの法則というものです。
ところが、ほとんどの説明が間違っています。
実は、ずいぶん前から言われていることなのですが、
昨年出版された本を見ても、相変わらず間違っています。
典型的な間違いは、
人の第一印象を決めるのは、
言葉の内容が 7%
声の質や口調が 38%
見た目、身振りが 55%
というものです。
さらに、「第一印象」が「印象」や「コミュニケーション」になっているものもあります。
(印象とコミュニケーションでは、全然意味が違うのですが)
メラビアン博士は、こんなこと言っていません。
メラビアン博士が調べたのは、見た目、視覚(visual) ではなく、顔(facial)。
写真の表情としゃべり方と言葉が一致しないときに、どれを優先するかを調べたものです。
怒った口調、怒った表情と一緒に好意的な言葉を聞いたら、どういう印象を持つか、というような実験したわけです。。
そうしたら、いい印象を持たないというのは、当たり前の話です。
当然この実験から、人の第一印象は見た目で55%決まる、非言語情報で93%決まるなどという結論は出るはずがないのです。
実は、私はこの間違いは、英文を読まない日本人特有の間違いだと思っていました。
ところが、NHKラジオ「ビジネス英会話」で有名な杉田敏さんによると、アメリカでも同様だそうです。
勝手に、“facial feelings”(顔)を“visual”(視覚)に変えて拡大解釈していくので、メラビアン博士自身が、「私はそんなことは言っていない」と否定されたそうです。
しかし、なぜこんなにも間違った解釈が増えるのか?
それはプレゼンテーションで重要なテクニックが隠されているからです。
3月12日は、そんな話もしながら、プレゼンテーションの練習をしていきたいと思います。
3月12日(土)
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