最少不幸社会はなぜダメなのか
こんにちは、心のソムリエ 橋本文隆です。
菅総理は、「最少不幸社会」を掲げています。
不幸を最少にするのですから、論理的には間違っていません。
しかし、この言葉には問題があります。
「最少不幸社会」が素晴らしいのであれば、
「最少幸福社会」は最悪の意味になります。
論理的に考えると、幸福が最少になるのですから、
確かに良い社会とは言えないでしょう。
しかし「最少不幸社会」より「最少幸福社会」の方が、
良いような感じがする人もいるはずです。
「小さな幸せを大切にする社会」というようなイメージを
持つ人もいると思います。
ひとたび「不幸」を意識させてしまうと、それが「最少」と
言われても「不幸イメージ」は残ります。
「幸福」を意識すると、それが「最少」と言われても
「幸福イメージ」は残ります。
言葉には力があります。
論理的に正しくても、良いイメージが起こらない言葉は
使わない方がいいのです。
「悪いことは考えないようにしましょう」と言われたら、
「悪いこと」を考えてしまうのが人間です。
このような言葉(コミュニケーション)の働きを知ることは、
とても大切です。
リーダーシップにコミュニケーション力は必須です。
オバマ大統領などは、ものすごくコミュニケーションの勉強をしています。
ぜひ日本の総理にも、コミュニケーションの学習を
していただきたいものです。
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