Q&A - 質問と回答
こんにちは、心のソムリエ 橋本文隆です。
疑問・質問に答えるために、Q&A集を作成しました。
まだ数少ないですが、これから順次充実させていきます。
ソリューション・フォーカスとは何ですか?
ブリーフ・セラピー(短期療法)から誕生したコミュニケーションです。
インスー・キム・バーグとドゥ・シェイザーという夫婦が開発し、当初はセラピーの分野で使用されていましたが、近年、コーチングや人材開発、組織開発など、多くの分野に広まっています。
コーチングとは何ですか?
目標の達成や自己実現などを支援するコミュニケーションです。
詳しくは「コーチングとは何か
」をごらんください。
ソリューション・フォーカスとコーチングは似ているように思うのですが、何が違うのですか?
ソリューション・フォーカスは、コミュニケーションの基本となる思想や技術を扱っています。
その技術は、コーチングにもカウンセリングにもチームビルディングにも使用することができます。
ソリューション・フォーカスを使ったコーチングの特長を教えてください。
ソリューション・フォーカスはセラピーの分野で生まれたため、安全に深く配慮します。
カウンセリングとコーチングの切り替えも、ギャップが少なくなります。
「役に立つものであれば何でも使う」というのがソリューション・フォーカスの基本姿勢なので、特定の技法にはこだわりません。
ソリューション・フォーカスを使ったコーチングを体験してみたいのですが、どうすればいいですか?
メールまたは問合せフォームからご連絡ください。
日時や内容を打ち合わせさせていただきます。
ソリューション・フォーカスと仏教は関係あるのですか?
直接的には関係ありませんが、橋本は、ソリューション・フォーカスと仏教を、「コミュニケーション」の観点から統合しています。
<少し理論的な背景をお話しますと>
~ 難しい話が嫌いな人は無視してください
ソリューション・フォーカスの元になったブリーフセラピーを作ったのは、グレゴリー・ベイトソンという学者です。
ベイトソンの理論は、二十世紀最大の哲学者と言われるウィトゲンシュタインの影響を受けています。そしてウィトゲンシュタインの言語哲学は、仏教言語学によく似ています。
空海が開いた仏教は「真言密教(真実の言語の仏教)」です。空海の代表的な著作『声字実相義(しょうじじっそうぎ)』は、「声と文字」すなわち言語(コミュニケーション)が、世界の真実を現すということを述べています。これは、ウィトゲンシュタインの言語哲学に通じる思想になります。
ですから思想的に見ると、ソリューション・フォーカスと仏教は、同じ系統の言語哲学を基盤にしていると考えることができます。
仏教はコミュニケーションの役に立ちますか?
コミュニケーションにとって極めて重要なことは、その人の「あり方、人間性、人格」など精神的なことがらになります。
(英語では、Be、Being などと表現されます。)
同じことを言っても、尊敬されている人が言うのと、軽蔑されている人が言うのとでは、まったく伝わり方が異なります。
これが分からずに技法だけ学んでも、コミュニケーションは身につきません。
仏教には、この最も大事な「あり方」を学ぶ教えや修行法が数多く見られます。
しかし、対話の技術的な学習には、コーチングやカウンセリングの方が適しています。
また、コミュニケーションを阻害する大きな要因として、思い込みや過度のこだわり、先入観などがあります。
正しく仏教を理解すると、これらのことから離れることができ、マインドコントロールや洗脳も、受け難くなります。
仏教は宗教ではないのですか?
仏教は宗教として日本に広まりましたが、元々は、宗教や哲学、心理学、瞑想法など、さまざまな文化を含む総合的な体系でした。
ブッダは、修行者を、「智慧によって理解するもの、体験によって理解するもの、信仰によって理解するもの」に分けています。
そして、智慧によって理解するものを最も高く評価し、次に体験によるもの、その次に信仰によるものとしています。
仏教は確かに宗教ですが、「宗教=信仰」と考えると、元々の仏教とは少し違ってきます。