「生きづらさ」について一緒に考えよう! 4
ソリューション・カフェでは、さまざまな社会問題を
ソリューション・フォーカスという観点から考えていきます。
「生きづらさ」について一緒に考えよう!
というシンポジウムの発表を順次ご紹介しています。
「生きづらさ」について一緒に考えよう!シンポジウム
~自殺と貧困から見えてくる日本~
12月14日19:00~21:00
上智大学10号館講堂
香山リカ (精神科医)
二人は、政権の方に入って、今どう思っているのか?
湯浅誠(反貧困ネットワーク事務局長)
「なにはともあれ、企業が成長しないことにはどうしようもない」と15年やってきた。
鳩山時代にそれを修正しようとした。
また、「企業が成長しないと」という風に戻りつつある。
清水康之(NPO自殺対策支援センターライフリンク代表)
夢から覚めた状態。政治主導になれば、
バラ色と思っていたところがある。
福島大臣は、11個抱えていた。(担当していた)
最初はこちらが提案するものと、官僚が出すものを見て判断していた。
辺野古の問題が大きくなったころから、会議がどんどん流れるようになった。
記者からの質問も辺野古一辺倒で、それしかやらなくなった。
ひとりの大臣に任せるとその大臣ができないと何も進まない。
自殺の経済的損失 2兆7000億と算出。
「死にたい奴に金をかけてなんで支援するのか」とか批判されるが、自殺対策とは生きる支援。
経済的価値を出すことも必要。
香山リカ 派遣村今年はどうするのか?
湯浅誠
派遣村。毎回こればっかり聞かれる。福島さん状態(笑)
某都知事が、聞かれもしないのに、やらないと3回も言った。
15年くらい前から福祉は自治体サービスになっている。
国はそれを支援するだけ。
自治体がやらないといったら、直接手がだせない。
いろいろやっている。
高木慶子
グリーフケア、ターミナルケアは個人レベルのこと。
マザーテレサは社会改革をしようとしたのではない。
行かない私は罪人だという思い、行かざるをえない
気持ちで行動している。
最もつらいのは、ものがない、金がないではなく、
存在を認めてもらえないこと。
観客からの質問
どういうきっかけで始めて、なぜこういう活動をしているのか?
湯浅誠
きっかけは、友達がやっていたから。
ひとつは、こういう社会では生きたくないという思い。
もうひとつは、面白い、楽しいという思い。
清水康之
思いは、湯浅さんとまったく同じ。
2004年までNHKクローズアップ現代のディレクターをやっていた。
親を亡くした子どもが誰にも思いをつげられないでいた。
責められるのではないか、親が非難されるのではないかと。
遺児が、悲しみを語れない、向き合えない。
だから分かち合いの場が必要だと思った。
自死を偏見で見ない社会が必要。
香山リカ
成功者たちとの対談と診察室の人との両方を見ていると、
ほんのちょっとした差、ちょっとした運、不運だと感じた。
ほんのちょっとしたことで、どちらにもなる。
社会が良くならないと、診察室のなかだけでは、
ということもある。
高木慶子
自死遺族だけの分かち合いの会を23年やっている。
これが自殺予防になっていることに気づいた。
遺族のなかには、後追い願望の強い人がいる。
自死に対して、個人としてできることは、
「こういうネットワークがあるよ」と常に発信すること。
--------------
セミナー 勉強会のご案内
12月26日(日)
1月 8日(土)
ソリューション・カフェ瞑想会(12/26 1/8)
1月15日(土)
「いじめ」をソリューション・トークで考える会
--------
ブログ 行雲流水 雲が行くが如く 水が流れるが如く