「生きづらさ」について一緒に考えよう! 3
ソリューション・カフェでは、さまざまな社会問題を
ソリューション・フォーカスという観点から考えていきます。
「生きづらさ」について一緒に考えよう!
というシンポジウムの発表を順次ご紹介しています。
「生きづらさ」について一緒に考えよう!シンポジウム
~自殺と貧困から見えてくる日本~
12月14日19:00~21:00
上智大学10号館講堂
討論
香山リカ(精神科医)
生きづらい人々がいる一方で、死にづらい人がいる。
延命治療、過剰医療で自然死ができない。
生老病死という自然の営みが普通に出来なくなっている。
清水康之(NPO自殺対策支援センターライフリンク代表)
自殺者は年間3万人、未遂は10倍くらいいると言われている。
このままいくと、とんでもない社会になるのではなく、
今がとんでもない社会。
システムの問題とフェイス・トゥ・フェイスの問題を分けて考える。
湯浅誠(反貧困ネットワーク事務局長)
家族のあり方は調査ではあまり変わっていない。
以前と同じようにコミュニケーションを取っている。
一方、家族関係を形成できない人が増えている。二極化している。
前回の調査で30代前半の男性の未婚率は40%台。
今年の調査では50%を超えるかもしれない。
標準モデル家庭は
「33歳の夫、29歳の妻、4歳の子ども」
になっている。
実際にはこのような家族は少数派。
正規に比べて非正規の人の結婚率は1/3という調査も。
大人になった未婚の子どもと、その親との強いられた同居
という問題もある。
家族以外の縁が少ない。
高木慶子(上智大学グリーフケア研究所長)
阪神淡路大震災 どうやって癒されていくのか?
8人で修道院にいた。まったくアカの他人だが、
精神的に非常に強いつながり。
ほめ合わないような家族が、いざという時に団結している。
血は水より濃い。
80%の人が死にたいと思ったときに、のり越えるのは家族の存在だという。しかし話をするのは、友人、知人になる。
人類はずっと「おくり人」そして「おくられ人」となって死んでいく。
おくった後に悲嘆にくれる。それを人類はのり越えてきた。
大家族や近所つきあいはのり越える仕組みになっている。
今は、小家族、マンション暮らし、近所つきあいがない。
子どもを亡くした人、夫をなくした人、そういう人には近づかなくなるという風潮がある。不幸な人に近づききたくない。
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1月15日(土)
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