「生きづらさ」について一緒に考えよう! 2
ソリューション・カフェでは、さまざまな社会問題を
ソリューション・フォーカスという観点から考えていきます。
「生きづらさ」について一緒に考えよう!
というシンポジウムの発表を順次ご紹介しています。
「生きづらさ」について一緒に考えよう!シンポジウム
~自殺と貧困から見えてくる日本~
12月14日19:00~21:00
上智大学10号館講堂
上智大学グリーフケア研究所所長 高木慶子
中学3年の男の子S君がいた。
ある日その母親から電話があった。
「シスター助けて」。5回、6回、7回と繰り返した。
当時、神戸の修道院にいて、S君の家は近くだった。
家に行った。S君は首を吊って立っていた。
「お父さんに電話したの?」「分らない」と言う。
「警察に電話したの?」「分らない」と言う。
携帯を取って、父親と警察に電話した。
「S君を寝かせてあげよう」と言って二人で寝かせようとした。
S君は、冷たく、固く、重く、それは忘れられない。
この体験をS君は残してくれたのだと思う。
S君は何も残さなかったので、父も母も何も分らない。
「彼を孤独にした」という罪悪感がある。
チリの落盤事故。地下にいる人には希望があった。
地上に生きていると分るか不安ではあったが、
家族がいるから生きていこうと思った。
阪神淡路大震災 6500名もの遺族がいる。
調査によると78%の人が、支えてくれたのは家族だという。
「家族で亡くなった方の話をしましたか?」と聞くと、
19%の人しか話をしていない。
その他の人は、友人やカウンセラーと話しをしている。
家族の存在の大事さと、話をする友人の大切さ。
教会は、自殺に対して厳しかった。
自死に対しては、通夜も葬儀もしなかった時代がある。
今は違う。自死の人に対しても祈るようになった。
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