理念でご飯を食べる?
こんばんは!相澤です。
さて、本日はある企業様のお話です。
「ある店舗は【お客様主義】、ある店舗は【売り上げ主義】。
うちの会社ではこんな対立構造が存在しているんです。」
このように仰る経営者様がいらっしゃいました。
勿論、その方はそのような構造を望んでいるはずもなく
その状況に頭を悩ませていました。
なぜならそれが店舗間の協力体制に歪を生んでいたからです。
ここで注目すべきは、それぞれの主義の是非ではありません。
注目していただきたいのは
【対立構造】が出来上がってしまっているという点です。
そして、さらに目を向けなければならないのは
【なぜ対立構造が出来上がっているのか】です。
結論から言いますと、
対立構造が出来ている理由は至ってシンプル。
【コミュニケーション不全】。
売り上げ主義のスタンスを取る店舗は、
その店舗で働く社員の方々の多くが中途入社して間もない方々。
お客様主義のスタンスを取る店舗は
新卒採用で入ってきた若手や、長年務めている方々。
非常にわかりやすい構造の中、
社員間での壁が生じてしまっていたのです。
「お客様への想いを一番に、仕事をしなければならい!」と語る方と
「お客様への想いでメシは食えない!」と声を大にする方々。
どちらも言っていることは間違っていませんよね。
こちらの企業様は理念浸透や、ビジョンの再構築ではなく
まずお互いを理解する取り組みからスタートすることになりました。
生まれ、育ち、考え方、ありとあらゆる側面から自分について語っていただくというものです。
これによって、その企業様はまず、本音で語れる社風作りからスタートしたのです。
効果はこれからですが、確実な手応えを感じていると
経営者様だけでなく社員の皆様も満面の笑みで仰っていました。
企業で働くのも、その企業の方向性を定めるのも人。
その人と人との繋がりを、強く深いものにすることは
企業としてのパワーを強めることに直結しています!
皆様、会社としての方向性を定めることを急ぐあまり、
「理念・ビジョンについて」の会議を繰り返しているのに全く会議が進まない
といった状況にハマってしまっていませんか?