不満を不満で終わらせたままでいいの? | Solution コンサルタント奮闘記

不満を不満で終わらせたままでいいの?

ソリューション、小西早苗です。



「組織内の不満・摩擦を組織の変革エネルギーに変える!」


この言葉は、弊社代表小西が常々口にいていることなのですが、
会社や経営者、はたまた上司・部下に不満を持つ方はどこの会社でも多いと思います。


「人」の集まりが「組織」になるため、価値観の違う者同士が集まれば集まるほど、
組織内部で問題は勃発するので、むしろ不満を持っていて当然に近いことです。


例えば、
経営者と幹部との間、本社と支社の間、部門間同士、管理者と部下の間など…。
・「経営理念」と一口に言っても最前線で活躍されていらっしゃる社員様に浸透していない
・社員が何を考えているのかがわからない
などとお客様とお話をさせていただいていても、止むことのないテーマの一つになってきています。


しかし、お話を聞いていると、根本的な問題は、役割や視点が異なるそれぞれの「間」に起こっており、
・コミュニケーション不足
・情報共有不足
といったことが相互不信を招いているケースがほとんどだったのです。


さらには、よくあることの一つに、
不満を持っていて当たり前という段階で終了し、そのままで放置している会社が多かったのです。
お伺いしたものには、
・何から手をつけていいのかわからない
・どうせ社員は(経営者は)変わらない
・目先の仕事で手いっぱいでそれどころではない
・組織の問題よりも売上を上げるための戦略を立てたい   などさまざまな理由がありました。


なるほど!確かに!とも思ったのですが、別の感情も同時に起こりました。


 ― これで組織を良くするための改革も進歩もなり得るのだろうか? ―


大切なことは、不満要因を抽出し、
「何が不満なのか、どこに不満を抱いているのか」を明確にすることです。


実際、ソリューションのクライアント様でも、
「不満を抱えている社員ほど会社のことを想い、心配してくれていた」と、
改革を実行してはじめて見えてくることがあったそうです。


不満をぶちまけたことで心が晴れ、真剣に聞いてもらえた事で不満が消滅し、
さらにモチベーションを高めて自立的に取り組む社員が増える。

これと同時に組織も抱えている課題点を解決しドンドンと成長いていく…。


社員様も現状が把握できるため、

・今、何が足りていないのか

・商品企画かマーケティングか、営業のスキルアップか…これから、業務面で何が必要なのか

社員様自身が自分で考えることが増え、自立した行動が増える。

その先にあるものは、経営者の思い描く理想像。


こんな好循環サイクルを生み出す組織はいかがでしょうか?
口では簡単に言えることなのですが、そこまでの道のりは決して近いものではありません。


まずは、はじめの一歩として、
不満を不満のままで終わらせず、
不満を生かして「相互理解」することから習慣を構築していってみてはいかがでしょうか?