クロスファイヤリング・ディベート
新年、明けましておめでとうございます。
ソリューション大阪の横田です。
昨年は本当に多くの方々にお会いし、私自身、大変成長させて頂きました。
支えてくださった皆様に本当に感謝しております。
本年度も何卒、宜しくお願い致します。
さて、本年度初の私のブログですが、今回はプレゼンテーションの手法について
お話させていただきます。
プレゼンの手法にはいくつかありますが、今回ご紹介させていただくものは、
「クロスファイヤリング・ディベート」と呼ばれるもので、
一般的なものと比べ、インタラクティブなプレゼン方法です。
ディベートと付いていますが、
通常のディベートと言えば「同一テーマに対する肯定側と否定側の対決」
というスタイルをとりますが、クロスファイヤリング・ディベートでは、
「伝え手(プレゼンテーター)が、その内容を否定する側を説得する」
というスタイルをとります。
否定者に対して、プレゼンテーターグループが交代で説得する
いわば「説得の集中砲火」と言えることから、この名前がついています。
「クロスファイヤリング・ディベート」の基本的なステップと実施プロセス
【テーマ】
「是非が明確に主張できるもの」
(例 「接待は是か非か」)
【グルーピング】
ルールはないが、議論したいメンバーで議論したほうがよい
【プレゼン内容】
基本主張 (適切な接待は是である)
その理由 (他社との差別化に有効)
具体策 (接待のトレーニングを実施)
【プロセス】
①プレゼンテーション
・単独でも、分担でも自由
・研修時は、作成プロセスの感想を全員から聞いてから始めてもよい
・時間管理は自チームに任せると効果的
②第一回態度表明「YES/NO」
・原則「論理性」かつ「納得性」の双方が満たされて「YES」
・態度保留は認めない。安易な「YES」は認めない。
③否定理由のヒアリング
・否定者は、30秒以内で否定理由を簡潔に述べる
・否定理由としての疑問は受け付けるが、質疑応答は説得の後の時間に行う。
④説得作戦の検討
・誰が、誰の質問に答えるか。
・誰を集中的に攻めるか。
・YES派をどう利用するか。
⑤説得
・誰が誰を説得しても良い。またYES派の意見を聞いても良い。
・プレゼンテーターは、聞き手の質問を遮ることが出来る。
・プレゼン内容の変更は「具体策」のみ変えられる。
・聞き手は、説得内容を聞いて、いつでも態度を変更できる(YES→NOも可)
⑥最終態度表明
・態度保留は認めない
※ゲーム的に行うなら各グループの最終YES率を競うと面白い。
この手法は聞き手が能動的に参加する必要があり、
また、それによって内容に対する場全体の理解が深まるとともに、
プレゼン内容の品質を高める事が出来るのです。
以上が「クロスファイヤリング・ディベート」の進め方です。
社内でのミーティングや研修でのメンバーの参加度合いが、
あまり高くない場合などは、是非お試し下さい。