モスクワ音楽院が出したと思われるライブコンサートのCDです。

 

「ボレロ」のほかに、ストラヴィンスキーの「春の祭典」が収録されています。

 

指揮者のレオニード・ニコライエフについては全く知らなかったのでネットを検索してみたのですが、情報らしいものはヒットしませんでした。

 

モスクワの南東にあるアルザマスという都市で生まれ、モスクワ音楽院を卒業したのち、指揮法の名教師として知られるハンス・スワロフスキーに師事し、1974年のカラヤン国際指揮者コンクールに入賞したということくらいしかわかりません。

 

モスクワ・グレートホール交響楽団についてもよくわかりませんが、モスクワ音楽院の教授や優秀な学生を集めたオーケストラではないかと思います。

 

このオーケストラに限らず、旧ソ連のオーケストラは、名前が似ているものもあり、正体が良くつかめません。

 

ニコライエフの「ボレロ」ですが、演奏時間はラベルの指定に極めて近い16分56秒です。

 

約17分かけてゆっくりとクレッシェンドしていく演奏で、スネアドラムもよく響き、なかなか立派な演奏です。

 

演奏後の拍手とブラボーの嵐からも、これが伺えます。

 

「春の祭典」も立派な演奏で、もっと表に出てきても良い指揮者だと思います。