ハイフェッツの演奏するブラームスのバイオリン協奏曲を聴きました。




 

バックはライナーの指揮するシカゴ交響楽団です。

 

ハイフェッツの上手さには圧倒されます。

 

楽譜とにらめっこして演奏するのではなく、完全にハイフェッツの手の内に音楽が入っていて、自由に弾きまくっている感じがハイフェッツらしいところです。

 

この感じは、同時代を生きたギターの巨匠、アンドレス・セゴビアと似ています。

 

セゴビアの音楽は、作曲家よりも「セゴビアだ!」という感じが前面に出てきます。

 

音楽だけではなく音にも魂が入っていて美しい!

 

このアルバムを聴いて面白く思ったのが、バックを受け持つフリッツ・ライナーの指揮ぶりです。

 

ハイフェッツの演奏を盛り上げるために各パートの強弱や表情をコントロールしていることがよくわかります。


ブラームス自身がこの効果を期待して楽譜にしていたのだろうと想像できる演奏です。

 

気が付くと、ハイフェッツのバイオリンより、オーケストラの表情のほうに注目して聴いていました。