7月20日に納車されてから1ヶ月で約3000キロ走りました。
フリードは12年間で5台目なので、その進化の様子は良くわかります。
良くなったと感じたのは、オートクルーズ関係の機能です。
「ホンダセンシング」と呼ばれています。
坂道になると一気にエンジンの回転数が上がり、設定した速度まで加速するのが気になっていましたが、この制御が滑らかになったようです。
また停車時間が数秒であれば、低速でも前の車に追従し、停車した時もブレーキホールドをオンにしておけばブレーキペダルを踏んでいる必要がありません。
渋滞時がかなり楽になる機能です。
停止から再スタートはアクセルを踏む必要はなく、ハンドル右側のボタンだけです。
白線の認識も、従来は左右まとめての認識表示でしたが、今回は左右別々に認識しているのでハンドルアシストの精度も上がったようです。
セカンドシート用にエアコンが着いたのは、人を乗せる時に大きなポイントです。
一方で残念になったのは、前席の収納スペースです。
ハンドルの先にあった収納は、ガソリンのカードやいくつかのキーを入れるのに便利でしたが、これがなくなりました。
見晴らしが良くなったのでしょうが、収納が着いていた前のフリードでも特に問題はありませんでした。
フロントガラスの下には広大なスペースがあるのにこれが無くなったと言うことは、利便性よりデザイン性をとったと考えられ、とても残念です。
さらにセンターにあった引き出し式のトレイが消えました。
これは過去にも無くなったり復活したりで、無くしてしまう意味が分かりません。
マイナーチェンジのネタとしてとっておこうと考えているのではと勘繰りたくなります。
トレイのあった下の位置には、使い勝手がよくない収納が2つあります。
3枚程度のCDを入れたり、USBケーブルを入れるくらいの使い道でしょうか。
助手席側には通常のグローブボックスの他に、大きな開口部のある収納が追加されました。
カタログではティッシュボックスが入るような書き方ですが、奥行きが無いため、テッシュボックスであれば立てて収納する使い方です。
こういった収納だけ見ると、前のモデルの方がずっと良かったと思います。
一方で運転席側にずっと無かった乗り降り用のアシストグリップがやっと着きました。
ただ、14年もグリップが無かったので、無い状態での乗り降りに慣れてしまいました。
ハザードランプ用のボタンに位置の変更は残念なポイントです。
運転席から遠くなった上に、シフトレバーとの位置関係が悪く、押すときはシフトレバーをよけるような不自然な動きになり、後続車に合図を送るような場面では逆に危険を感じます。
ボタンは垂直に近いので、指の腹ではなく、指先で押すことになります。
爪を伸ばしている女性は使いにくいでしょう。
走行性能は、特に変わった印象はありません。
前のモデルと比べると収納系は残念な点があるものの、車の安全性能やサードシートをたたんだ時のスペースの広さなど、トータルでは乗り換えて良かったと思えました。