起業してから20年目です。
会社勤めをしていたのは20年間なので、ちょうど同じ年数が過ぎたことになります。
起業して間もなく、鹿児島の友人が勤めていた会社から仕事を頂き、鹿児島に何回か打合せに行きました。
鹿児島と言えば焼酎です。
天文館辺りをうろうろして飛び込んだお店のメーニューにあったのが『村尾』でした。
どんな飲み方をしたのか覚えていませんが、飛び切り美味しい焼酎だと言う印象が残っています。
値段は確か500円くらい。今から思うと安いですね。
今は村尾酒造の経営は4代目ですが、当時は3代目だったはず。
3代目は焼酎造りの天才と言われた村尾寿彦氏です。
経営が4代目に移った時、味が落ちたと言われた事もあったようですが、3代目もしっかりサポートしていたようですし、製法も創業時から変わっていません。
村尾は『かめ仕込み』と言う量産に向かない造り方を続けています。
そのため市場に出回る本数が少なくて、プレミア価格になっているのです。
鹿児島で初めて飲んだ時は、村尾がどんなポジションに位置する焼酎なのかはわかりませんでしたが、数年後に思い出して手に入れようと思ったら、とにかく高価。
オーバー1万円が当たり前です。
蔵元の販売価格は2千円台のはずなので如何なものかと思いますが、欲しい人が多ければオークションのように価格が上がっていくというのは仕方ないのでしょう。
その村尾を市場価格より少し安く手に入れる事ができました。
ストレートで一口飲んでからお湯割にしました。
芋の香りが強く、THEいも焼酎という味わいで深みがあります。
森伊蔵は飲んだ事がありませんが、魔王も含めて3Mと言われる3本の中では、一番芋らしい飲み口なのではないでしょうか。
決して安いとは言えませんが、お店で飲むことを考えると大変割安です。
プレミア価格のお酒は焼酎に限らず、「お店で飲むことを思えば」と考えるのが、精神衛生上は良さそうです。