金曜の朝、急に旅行に行きたくなり、千葉の勝浦に宿を予約しました。
磯料理の宿なので、ランチは海鮮以外だなと考えながら長南町を走っていると、「熊野の清水」の案内が目に止まりました。
Uターンして清水を目指すと、交差点に「おそば」ののぼり発見!
行ってみると、熊野の清水の隣にある「がんこ屋」という名前のお店でした。
なんだかとっても入りにくい雰囲気です。
お店の名前から想像できるような、頑固で無愛想なご主人が出てきたらどうしようと思い、恐る恐る店に入ると、仙人のようなご主人に声をかけられました。
想像とは真逆で、とても親しみを感じる雰囲気の仙人さん。
「初めてだったらきのこ蕎麦がおすすめだよ」と言われてそれを注文。
話を聞くと、熊野の清水で蕎麦を作り、珈琲を淹れたくてここに店を出したそうです。
常連さんばかりでしたがアウェイの感じはしない居心地です。
相席になった前の席には、食パン一斤を使ってサンドイッチを作っている方がいて、湧水の事やこの店の事などを教えてくれました。
まな板の上でサンドイッチを作っていたのでお店の方だと思ったのですがそうではなく、木更津から来たという常連さんでした。
「お待たせ。毒キノコ入り蕎麦です」
出てきたきのこ蕎麦は、自家栽培をしているという椎茸、キクラゲ、舞茸、なめこなどがのっていて、どれも味がしっかりしていて美味!
当然、蕎麦も美味しく、いい店に入る事が出来ました。
目当ての清水は店のすぐ裏手にありました。
全国名水百選の一つらしく、熊野は「ゆや」と読むそうです。
知らないと「くまの」と読んでしまいますが、そう言えば実家のある熊谷(くまがや)市にある「熊谷寺」は「ゆうこく」寺と読みます。
こんな時のためにと、車には何時もポリタンクを積んでいます。
地下水を汲み上げるのとは違って、雨が降った後は少し濁るそうなのですが、この日は澄んだ水でした。
帰ったらこの水で炭酸をつくり、ハイボールを楽しみます。