吹奏楽としての「ボレロ」なのでオリジナルではありません。
ギャルド・レビュブリケーヌのデュポン楽長が吹奏楽団用に編曲したもので、1931年にラヴェル自身がこの楽団を指揮したという点で期待できます。
このアルバムの指揮者として、「野中図洋和」と「船山紘良」の名前がありますが、何故かボレロにはどちらが指揮したか明示されていません。
まさか小太鼓が全体をコントロールしている?
演奏時間は、16分33秒と少し遅めです。
ソロが妙技を披露する前半から音圧が小さ目で元気の無さを感じます。
管楽器のソロは大変丁寧ですが、もっと遊びが欲しいところです。
ボレロは管楽器が活躍する曲ですが、弦楽器が無いと色彩感が足りず、ラヴェルが仕掛けた曲の効果が十分に出せないように思います。
テンポも最後までインテンポで、高揚感を味わえないで終わりました。