もっと早く買っておけばよかったと思う道具がたくさんあります。


これには理由があります。


小屋を作ろうと思い立った20代の頃、3つの制約を設けました。今から37年前の事です。


①予算は工具も含めて50万円以内とする


20代といえばまだ収入も少なくて、大きな金額を小屋作りにつぎ込む資金力がありませんでした。


一方で、少ない予算でどこまでできるのか挑戦したい気持ちもありました。


今でも小屋の増殖を繰り返していて、30年以上もそんなことを続けているため、合計すればそれなりの金額になっているかもしれません。


でも、最初に計画していた大きさの小屋は50万円以内で建てることができました。


②在来工法で作る


日本の在来工法にもは、木と木をつなぐ継ぎ手の種類がたくさんあります。


腰掛けアリ継ぎはぜひやってみたい継ぎ手でした。

 



継ぎ手をやりたいために、あえて長い材料を使わずに、短い材料をつないだ部分もあります。


③できるだけ電動工具は使わない


ノミ、カンナ、金槌など、伝統工具だけ使って組み上げたいという気持ちがありました。


結局、沢山の柱の仕上げのためにカンナだけは電動を買いましたが、それ以外は電動工具は使いませんでした。




ネジもドライバーを使って手で固定していきました。


今考えてみると、もっと柔軟でもよかった気がします。


たとえば予算を50万円としたために、ロフトの天井高を十分にとることができませんでした。



あと10万円出せば、ゆとりのある空間になったはずですが、自分で作ったルールのためにそうなりませんでした。


もっと早くに買っておけばよかった道具というのは、③の縛りや予算によって買わなかったものです。


別に予算を追加できないわけではなかったのに、変なこだわりでした。


電気を引かない、水道を引かないというこだわりは、今でも続いています。


ただ、若い頃と違って、発電機を移動させてガソリンを入れ、また元に戻すということも少しずつ負担を感じるようになりました。


ガソリンも高騰しているし、ガソリンを撒いて火をつけた事件のために、セルフスタンドでは発電機用に売ってくれなくなりました。


話は外れてしまいますが、本当に事件を起こそうとする人は、車から抜けばガソリンを手に入れられるので意味のない規制です。


いかにもお役所仕事という気がします。


という事で、水道を引く予定はありませんが、電気については来年には引こうと思っています。


道具というのは、たった1つのことをするだけでも、それ用に作られたものは、素晴らしく作業がしやすく、また精度よくできます。


ここ数年は、道具をそろえ始め、やっぱり専用の道具は便利だし、効率よく作業できるものだなと思っています。


最近、充電式スライド丸鋸やトリマーを購入しました。


定規類も増えてきました。


そんな工具や道具の中から、用意しておくと便利なものを少しずつ紹介していこうと思います。