落語が好きです。
漫才もコントも大好きですが、特に落語が好きです。
落語の奥深さはクラシック音楽に通じるものを感じています。
クラシック音楽には、楽譜の版の違いはあるにしても、同じ楽譜をどう解釈して音にするかと言う特徴があります。
落語も古典落語になると、同じ噺にアレンジを加えながら噺家独自の講座に仕立てます。
まくらの作り方と本題へのスムーズなつなぎ方も噺家の腕の見せ所です。
オチが分かっているのに敢えて噺を聴こうとするのもクラシック音楽と似ています。
落語は中学生の頃に興味を持ち始め、噺を書き下ろした本を読みながら腹を抱えて笑っていました。
今ではそんな感性は失ってしまい、なぜ活字の落語からあれほど笑えたのか不思議です。
高校生になってカセットテープによる録音環境を手に入れると、テレビやラジオのエアチェックに熱中しました。
同時にクラシック音楽の放送もエアチェックしていたので、限られたお小遣いの中で購入したカセットテープの使い方には悩んだものです。
安いテープも登場しましたが、音質以前にメカ的な問題があるものもありました。
落語熱は結婚した頃まで続き、新婚旅行にもお気に入りのテープを持って行ったほど熱中していました。
その頃エアチェックしたカセットテープがかなりあり、すこしずつですがデータ化を始めました。
そのためにダビング用のラジカセも購入しました。
USBメモリを用意して、録音ボタンを長押しするだけでカセットテープの内容がデータ化される優れものです。
今のところ90話ほど整理が終わりました。
USBに取り込んだ後は、無音部分をカットする程度の編集をします。
整理してみると1980年台前半の録音が多く、20才位から数年間とくに熱中していたようです。
おとぼけ落語の春風亭柳昇さんの録音が幾つもあり、しばしばTVやラジオに登場していた事がわかります。
片岡鶴太郎さんのアレンジ満載の「まんじゅうこわい」は爆笑ものです。
落語ではないですが、古舘伊知郎さんの「ごめん下さい、過激です!」はスピードのある話術の中に頻繁に笑わせどころを組み込んでいて見事です。
確か北野たけしさんと小朝さんの漫才「Wモーニング」もどこかにあったはず。
テープの整理はお宝探しになってきました。