一つの事に興味を持つと、ものがどんどんと増えてくるタイプです。
これをお酒に当てはめた時、ウィスキーは良くもあり悪くもあるように思います。
ワインや日本酒は、一度開栓すると、早めに飲んでしまわないと劣化を感じます。
居酒屋ではないので、飲みかけの状態で何本も置くことはできません。沢山の種類を手元に置こうと思ったら、ワインクーラーや冷蔵庫などの保管設備が必要になります。
どうかすると1日で飲み切ってしまうので、コスト的にも高くつきます。
ウィスキーは、直射日光を避けて室温が高くない場所に立てておけばいいし、水や炭酸で割る事ができるため、1本で数回楽しめます。
またデザイン性の良いボトルが多いので、眺めているだけでも楽しく、ウィスキーのボトルがズラリと並ぶバーカウンターの風景は憧れです。
ここまではウィスキーの良い点ですが、悪い点はこれらの裏返しになります。
開栓しても保管しやすいということは、手元に増えていく可能性があるということです。
場所も取るし、コレクションしたいという欲求が出ると、お金の問題が出てきます。
プレミア価格が付いているような物を除けば、1本1万円位を出すつもりでいれば、棚で見つけた気になるウィスキーをヒョイと買うことは出来ます。
しかし1万円という金額は、そんなに気軽に出せる金額ではありません。
気合いを入れて5000円から1万円の1本を手に入れても、それだけを毎日飲んだら、すぐに空になってしまいます。
そこで欲しいのが、デイリーワインのように美味しいけれど安価なウィスキーです。
安価なウィスキー、とくに国産のウィスキーは、ストレートで飲むとアルコール分が強く感じるものが多い印象があります。
私はストレートは苦手で、ハイボールで飲むことが多いので、ハイボールであれば安くて美味しいウィスキーは沢山見つかりそうです。
その筆頭だと思っているのが、ティーチャーズ・ハイランド・クリームです。
店によっては900円前後で買えるブレンデッド・スコッチです。
ピート感がしっかりあり、安いウィスキーにありがちなアルコールを飲んでいる感じがほとんどなく、ハイボールにすると爽やかさを楽しめます。
ティーチャーズを飲むと、国産の4000円から5000円のウィスキーを買う意味を考えてしまいます。
ピート感が苦手な方は、数百円高くなりますがSELECTがあります。
こんなハイコストパフォーマンスの一本があると、ちょっと高めのウィスキーは、趣味で楽しむジャンルとして分けられるので、デイリーウィスキーを数種類手元に置いておくのが長くウィスキー道楽を楽しむコツかもしれません。