クライアントから依頼されたコンテンツ作りをしていていると、時々感じることがあります。

 

「誰のために作る教育コンテンツなのか?」という事です。

 

教育コンテンツは、学習者のためになるものを作りたいというのが、作る側の気持ちです。

 

当然の事だと思うのですが、同じ思いで依頼してくるクライアントばかりかと言うと、残念なことにそうではありません。

 

・これを作れば売れる

・予算がないけれど(≒お金をかけたくないので)数だけ揃えたい

・手間はかけたくない

・納期最優先

・体裁が整っていればよい(≒体裁が整っていないとだめ)

 

これらはどれも大切な事です。

 

でも、それが最優先になるのはまずい気がします。

 

スポンサーの思惑が最優先になるコンテンツは当然あってもいいし、あるべきだと思いますが、教育コンテンツは、学ぶ人のためになるように作ることが本質です。

 

だから、一度受けた仕事は、予算に関わらず、全力で取り組むという事を続けてきました。


この思いがクライアントに伝わない仕事は虚しさが残ります。


コンテンツを作り始める時は、まず学習者をイメージします。

 

例えば最近では、外国人技能者向けの教育コンテンツに取り組んでいます。

 

言葉だけではなく、日本の文化も日本人の働き方も何もわからず不安がいっぱいの人が学習者です。

 

教材を読み始めた時、少なくとも「頑張れば何とかなりそうだ」と感じてもらう事が必要です。


入り口で諦められてしまっては、話になりません。


このモチベーションを最後まで持続させるには、それなりの教材設計が必要です。


教材で学んだ外国人が、日本の現場で仕事を始めたときに「よく知っているね」「よく勉強してきたね」と褒められ、本人もさらに学ばなければと思う原動力となるような、気持ちのこもったコンテンツに仕上げたいと思っています。