ロボット先生に取り組んでいるといろいろと考えさせられることがあります。

 

たとえば、組織の限界について。

 

ある程度の規模の会社になると、決断までのスピードがとても気になります。

 

即決できる規模でやっていると、そのテンポで進まないことにもどかしさを感じます。

 

たとえば数万円のコストがかかる内容でも、やるかやらないかの判断に時間がかかり、結局コスト対効果を考え、やらないという結論になることがあります。

 

検討する時間をコストに置き換えるとどうなのかと思いますし、少なくとも前進できないことにもどかしさを感じます。

 

数万円のコストと、人件費をかけて挑み、結局失敗しても何もやらないよりは確実に知見が増えると思っています。

 

私の会社の規模くらいになると数万円でもきついのですが、少しでも可能性があると思えば、ほとんど即断で実行しようとします。

 

こんな小さな会社でできるのに、一万倍も体力がある企業がなぜできないかと不思議に思いますが、私も一部上場企業で20年ほど働いていたので、そうなる理由は想像できます。

 

何か提案しても、予算がとっていなければ、簡単に次期になってしまいます。

 

前職を辞めた理由は42あるのですが、その一つがこのテンポ感です。

 

いわゆる中小企業の中でも小企業に分類される会社や、ベンチャー企業は、社長同士の電話だけでやるかやらないかをその場では決めてしまう機動力があります。

 

もちろん大会社でも社長同士の会話はこれに近い即決性があると思いますが、問題は中間管理職です。

 

ある程度の予算権限(仮に失敗しても会社がつぶれないという範囲)を与えて、自由にやらせれば、今の象の歩みのような体質で事業を進めるより、はるかに得るものがあります。

 

その仕組みで成果を出せない管理職をどうするかは、それをそれで考えればいいのです。

 

日本の大手がダメになっていく理由は、チャレンジ精神を言いながらも、それがすぐに行動として移せない組織の仕組みと体質にあるのだろうと思います。

 

あとは、ハングリー精神でしょうか。