ギタリストのパク・キュヒさんのコンサート録画を見て、バリオスの『ワルツ第4番』が無性に弾きたくなり練習しています。




初めてパク・キュヒさんの演奏に触れたのはだいぶ前の東京国際ギターコンクールでした。


そのコンクールにはギター仲間も数人来ていて、結果発表前の休憩時間に、私も含めてパク・キュヒさんが優勝だろうと話していたのですが、残念ながら優勝できませんでした。


未だに、何故?と言う気持ちが残っています。


このコンクールの優勝者は誰だったのかと思いネットを調べてみると、歴代の入賞者については、第27回までの一覧しか見つかりませんでした。


その一覧には、日本人の名前ばかりが並んでいました。


回を重ねて世界的に知名度が上がると海外からの参戦が増えて、日本人が優勝できない事も多くなりましたが、一覧が更新されないのは、この事が関係あるのかと勘ぐりたくなります。


コンクールのパンフレットは捨ててはいないはずだと思い本棚を探してみると、ありました!


2008年の第51回です。




そこには、第50回までの入賞者リストも掲載されていました。


第35回には、村治佳織さんが優勝しています。



パク・キュヒさんの演奏で印象的なのは、トレモロの美しさと、押弦の確実性です。


2次予選では、トレモロのメロディーが美しい、バリオスの『森に夢見る』を弾いていました。


手は小さいはずですが、指の動きに無理がなく、正確さは見ていて気持ちの良さがあります。


『ワルツ第4番』の演奏では、テクニックよりも純粋にこの曲の良さを感じる事が出来ました。


テクニックに目がいくのではなく、曲の良さの方に浸れる演奏は素晴らしいと思います。


この曲は超絶的に難しいわけではありませんが、そう簡単でもありません。


洒落たワルツが感じられるように演奏したくて、これが弾いていて楽しい曲でもあります。


暗譜をするにあたり、4ページある楽譜の1ページ目を覚えてから、次はコーダの暗譜に移りました。


曲の後ろから暗譜する方法は、確か福田進一さんが雑誌で推奨していたと思います。


しっかりと盛り上げて終わる必要があるコーダの練習回数も多くなるので、このやり方は良いですね。


しかもこの曲は、中間部の後に1ページ目に戻り、コーダに移る構成のため、頭とおしりを繋げた短い曲として演奏できます。


コーダ部分は、加速しながらポジション移動がカチッとはまると充実感もあります。


昨日からは3ページ目の暗譜に入っています。


今月中には、何とか一通り暗譜できそうです。