久しぶりの『ボレロ』です。
このカテゴリで最後に記事をアップしたのは2016年11月ですから、6年くらい「ボレロ」を聴いていなかった事になります。
感覚的には、「ここしばらく聴いていなかったな」くらいなので、6年という時間には驚きました。
この曲が入ったアルバムは、約150枚くらいあるはずで、この記事が45枚目ですから、いつになったら全部を制覇できるのか分かりません。
CDショップでは持っていないアルバムを見つける事は困難で、オークションでも新しく見つけることは滅多にありません。
最近手に入れたのが、ヤンスク・カヒッゼ指揮、トリビシ管弦楽団の演奏です。
カヒッゼは聞いたことのある名前ですが、オーケストラは初めて聞く名前です。
調べてみるとトリビシは、ジュージアの首都です。
和名では、ティビリシとも表記するようです。
ジョージアというより、グルジアと言う国名の方が聞き覚えがあるかもしれません。
地図を見ると、トルコの上にあり、黒海に面していて、アルメニアが近いことがわかりました。
アルメニアの指揮者といえば、チェクナヴィリアンがいます。
ちょっと乱暴な関連付けですが、カヒッゼもチェクナヴォリアン系なのかなと思って聴き始めました。
演奏時間の15分44秒は、標準的な速さです。
録音は1996年で、暖か味がありまずまずの音質ですが、ややダイナミックレンジが狭いかもしれません。
この曲は、聞こえないくらいの小さな音から始まり最後は爆音で終わるので、曲の途中でボリュームを下げることがあります。
この録音ではそんなことをしなくてもよさそうです。
オーボエ・ダモーレ、テノール・サクソフォーン、ソプラニーノ・サクソフォーンがいい感じです。
トロンボーンも頑張っていますが、もう少しジャズっぽさを出せればと感じました。
トランペットが主題を吹き始めるあたりから音量を上げ始め、第5部に入るとティンパニがいい仕事をし始めます。
要所で音量を上げるための強打をします。
もうこれ以上音量は上がらないだろうと言うところから、さらに音量が上がるのが「ボレロ」の凄いところです。
最期はティンパニが、最大音量を叩き出して終わりました。
ライブで聞くことができそうな、楽しめる演奏でした。
PLATINUM MASTERS EXL-31026