ウィスキーが好きな人が、ウィスキーを評価する時、香りに対して「青りんご」「レーズン」「バニラ」のようなことばを使います。
私はお酒が好きでも、そういった微妙なことばで表現する機能を備えていないので、ほんとなのかなと思うところがありました。
オーディオの世界のケーブルによる音の差、装置を載せる台(ラック)による音の差などとイメージがダブっていたからでした。
よく考えてみると、グラスに注ぐと、早く飲みたくて香りなんぞを楽む間も惜しくてグビッといくので、香りを楽しんだり、口の中でウィスキーを転がして微妙な味を楽しむなんてことはしてません。
試しにと思って、口のすぼまったグラスに白州を注ぎ、香りを嗅いでみると、なんと青りんごではありませんか!
なるほどこういう事かと思い、もともと酒器にも興味があったので、みつけたのがNEATのテイスティンググラスです。
箱書きを見ると、アロマを楽しむのに向いているようです。
ということで、早速ワイルドターキー8年で試してみました。
ふむふむ。
いざやってみると、やっぱり香りを楽しむより、飲みたくなってします。
で、本来の使い方ではないかもしれませんが、水を加えて、氷をいれるとこうなりました。
上部ですぼまっていて、底から開いている形状に意味があるのに、こんな上まで入れたらほとんどこのグラスを使う意味がありません。
ただ、独特の形状をしたグラスで飲む水割りは、楽しさがあります。
先に氷と水を入れておいて、後からそっとウィスキーを注ぐと、上と下で濃さが違い、濃さによる変化を楽しむことができます。
ウィスキーがゆっくり広がって行く様子はとても綺麗です。
ガブガブ飲まずに少量を30分くらいかけて楽しむブランデーには、とても向いているように思います。