もう45年くらい前のことになりますが、大学のサークルでは、よく教室を使って飲み会が行われていました。
外で飲むほどお金もないので、1人千円くらいずつ出し合って、食材やお酒調達してきて、教室を使って鍋を作っていたりしました。
お酒は、コストパフォーマンスの良い、サントリーホワイトや、剣菱の1升瓶が多かったと思います。
たまに誰かが家にあったサントリーオールド、通称『ダルマ』を持ってくると、取り合いになるほどの人気でした。
今ではオールドは高級なお酒ではなく、手軽に買えるくらいの値段になりましたが、学生からすると、とても高級なお酒に感じられました。
CMに使われた小林亜星さんが作曲した「夜がくる」のスキャットは、聴けば懐かしい方が多いと思います。
オールドは、歴史があるので、ときどき記念ボトルや、特製ボトルが登場します。
干支のボトルは、正月に見たことがあるのではないでしょうか?
その中に、バードシリーズと言うのがありました。
透明なボトルに、野鳥が描かれていて、ウィスキーが入っていると、とてもきれいです。
全部で6種類の絵柄があり、EXPO 85モデルもあったようです。
調べてみると、1本1万5千円程度の価格になっています。
これでは手が出せません。
お酒を飲んで空になったら、中にLEDを入れて照明として使いたいと考えたので、1万円オーバーでは手を出す気になれません。
コレクター向きの価格ですね。
目的はボトルなので、ボトルだけ無いものかと思ってネットを探してみたら、ありました!
こういう時、ネット社会の凄さを感じます。
空のボトルですから、高くはありませんでした。
とりあえず、現行のオールドを移し替えました。
バードボトルには、本来は『特級』表示のウィスキーが入っていました。
特級・1級・2級の分類は1989年4月1日に廃止されたので、バードボトルのオールドは1989年以前の発売だったことが分かります。
特級は原酒の割合が20%以上で、オールドは、モルト原酒27.6%でした。
残りはグレーンウィスキーや水、リキュール、カラメルなどで、樽熟成されていないものだったようです。
今年(2021年)、日本洋酒酒造組合によって定義された「ジャパニーズ・ウィスキー」の要件に、3年以上樽熟成されたものであることという項目があり、オールドはジャパニーズ・ウィスキーと名乗れるウィスキーとなっています。
現行のオールドは樽熟成されたものなので、特級表示のオールドはだいぶ味が違ったようです。
このボトルを知った時に、小屋にある使っていないグラスがこのシリーズだったのではなかったかと思い、探してみると、まさしくこのシリーズとペアになっているグラスで、全部で4つ出てきました。
せっかくなので、ボトルも小屋に持っていき、小屋に行ったときの楽しみにしようと思います。