真空管式の古いポータブルプレーヤーの中身がどの様になっているか気になって分解してみました。




アンプ部は、驚くほどのシンプルさです。





50EH5という真空管1本で構成されています。




電源部はトランスレスで、おそらく5極の増幅管を使った回路としては最もシンプルなのではないでしょうか。


確かこの手のアンプは、金属部(アース側)が剥き出しているところがあると、電源プラグの差し込み方を逆にすると感電するんじゃなかったかと思います。


コンセントに来ている100Vの極性を調べる、検電ドライバーなんていうのもあります。


このプレーヤーの場合、金属剥き出しの部分は無いので、感電は気にしなくても良さそうです。


ドーナツ盤用のアダプタを固定する部品は、ベニアに小さめに開けた穴に押し込むという、固定方法としては、これまたこれ以上シンプルなやり方は無いでしょう。




ターンテーブルを回す仕組みは、モーターの軸にアイドラと呼ばれるギアの役割をする様なゴムのパーツで回転を落とす仕組みです。


レコードを再生してしまう時、アイドラをモーターの軸から離しておかないと、モーターの軸が当たった部分がへこみ、再生中にゴトゴトと音がします。


このプレーヤーもアイドラの一箇所が凹んでいました。


下の写真の手前は、以前購入したヘッドフォンの入っていたケースです。




毎回ケースにしまうわけでもないのに、やたらと豪華です。


並べてみると、こっちのケースにパーツを移してオリジナルプレーヤーにするのも面白そうです。