音楽はジャンルに関係なくいいと思うものを聴きますが、一番多く聴くのはクラシック音楽です。
クラシック音楽が好きになったきっかけは、今でもはっきりと思い出せます。
小学校の高学年の時、父に「コンサートに行こう」と言われ、熊谷市にあったホールに弟と一緒に連れて行かれました。
指揮は外山雄三氏で、オーケストラは群馬交響楽団。
曲は、カバレフスキーの組曲「道化師」、ベートーヴェンの「運命」ドヴォルザークの「新世界」という組み合わせで、アンコールはカバレフスキーの組曲からの再演奏でした。
音楽が流れた途端、思わず頬が緩み笑顔になってしまったと言う不思議な経験は弟も全く同じで、それ以来、二人ともクラシック音楽が大好きになってしまいました。
群馬交響楽団は高崎市を拠点にしているオーケストラです。
年に1回、お小遣いをもらって弟と一緒に熊谷市から高崎市までコンサートを聴きに行きました。
オーディオが好きになったのも父の影響で、小学生の時の正月に、お年玉を握りしめて、弟と一緒にジャンク屋をまわるのが年中行事になっていました。
私も弟も、未だにオーディオにドップリとハマっています。
ギターも父の影響で、私はクラシックギター、弟はフォークギターとエレキギターで、ジャンルは違いますが、2人とも未だに続けています。
こう考えると、兄弟2人に与えた父の影響はかなり大きいものでした。
今思うと、自分と同じ趣味を持つことが嬉しくて趣味に対して応援してくれたのだろうと思います。
父は東北の震災の年に、病気と震災が原因で亡くなってしまいましたが、弟にはマーチンのギターを、私にはホセ・オリベと言う名器を残してくれました。
趣味人でした。