1ヶ月くらい前にブログに書いた、とてもハードな仕事も、納期まであと1か月になりました。

2ヶ月で1000時間の工数を生み出さなければならず、ひたすら頑張らなければならないのですが、何とか折り返し地点に辿り着きました。

週に2〜3回はオフィスに泊まり、朝は6時からダッシュで仕事に取り掛かるという日々です。

ずっと頭を使うので疲労感をどう逃すかが重要です。

色々工夫をし、それを楽しみながらやることにしています。

例えばオフィスで寝る前に、ちょっとだけレイアウトを変えて、いい雰囲気でお酒を飲みながら1日を振り返ったりします。




また、オフィスから谷中が近いので、夕食の調達がてら、散歩をしてみたりします。

カメラ片手に夕焼け段々から夜店通り辺りを1時間程散策するだけで、随分と気分転換になります。

昨日は、敷石と飛び石の写真素材が欲しくて、日暮里駅の脇から谷中霊園に入り、上野まで歩くことにしました。

敷石には、真の延段、行の延段、草の延段という、書道の楷書、行書、草書に通ずる石の配置があります。

今作っている教材に実例を入れたくて、素材探しの散歩です。

谷中は沢山のお寺があるので期待していたのですが、入口からのアプローチは、ほとんどが長方形の加工された石を並べた真の延段でした。

行の延段は、これに自然石が混ざり、草の延段になると自然石だけで構成されます。

石貼りやタイル貼りなどの素材も欲しかったので、ひたすら下を見ながら上野公園にたどり着きました。

上野公園には、『韻松亭』と言う古い食事処があります。

ふと入り口を見ると、そのアプローチが行の延段になっていたのでした。

お店の方に許可を頂き、撮影させて頂きました。

傍らのメニューを見ると、ランチとしては高目だけれど、ちょっとそそられる内容でした。

お昼もだいぶ過ぎていて小腹が空いていたので思い切って入ってみました。

中は古い作りで老舗旅館のような趣きがあります。

通された席からは、不忍の池方向が見渡せました。




『上野のお山』と言う言い方がありますが、ここから見ると、高低差がある事が良くわかります。

喉が乾いていたので昼間ではあったけれど、ビールを注文。




歩き回っていたので、体に染み渡ります。

ガッツリ食べる感じではなかったので、手頃な茶壺三段弁当を注文。

ビールを飲みながら外の眺めを楽しんでいると、お待たせしましたと目の前に異様な物が置かれました。




なるほど、これが茶壺か。

上から順に開けていくと、お酒に合いそうな料理が並んでいました。





む。日本酒の方がよかったかな。

30分くらいかけてゆっくりと頂きました。

夜も来てみたいお店です。

夜景が綺麗でしょう。

オフィスを出てから、2時間位の仕事を兼ねた出来事でしたが、いい気分転換になりました。

まだ『左官』と『塗装』の仕事の教材作成が残っているので、素材集めを兼ねて、また散策してみようかと思います。

新しいカメラ、PEN-Fも届くので。