爪の状態が悪いと、ギターを弾く気持ちがぐっと落ちます。

 

爪磨きのセットをギターケースに入れておけば良いのですが、私はそうしていないので、ギターを弾きたい時に爪の手入れができないことがよくあります。

 

それに加えて、歳をとってきたのか爪の伸びる速さは若い頃から比べるとずっと速くなってきました。

 

さ、弾こう、と思った時、最悪なのは、弦を押さえる左手の爪が伸びていることです。

 

指をたて気味にすることができないので、弦を抑えられず、5分くらい格闘して、弾くのを諦めます。

 

幸い左手の爪が伸びていなくても、弦をはじく右手の爪に傷がついているとなんとも気持ち悪く、これもすぐに諦めてしまいます。

 

爪磨きがあるときは、慎重に磨いて、弦と接する部分に光沢がでるくらいまで手入れをしていきます。

 

これで大丈夫かなという状態になったとき、爪の状態を確認のために弾くのは、フェルナンド・ソルという作曲家の通称「月光」と呼ばれているエチュードです。

 

調子がいいと、気持ちを込めて弾くことができ、爪のことはすぐに忘れ、どう表現しようかと考える方に頭が切り替わります。


そして、こういう時には、必ず「ソルって凄い作曲家だなぁ」と思うのです。