ギターに張る弦は、定番が決まるまでは、なかなか悩ましい問題です。
ちょっと変わった組合せですが、実はこの組合せは私が選んだわけではありません。
昔はオーガスチン、サバレス、ラ・ベラ、ルシエール位の中から選べば良かったのですが、最近は弦のメーカーも増えた上に、各社とも種類が増えてキリがありません。
広瀬達彦さんのハウザーモデル用には、次の組合せで30年近く使っています。
1~3弦 インペリアル(オーガスチン)
4~5弦 ゴールド(オーガスチン)
6弦 ブラック(オーガスチン)
これは、平田宏先生に薦められた組合せで、セゴビアの組合せです。
セゴビアが使っていた低音弦は、オーガスチンの青だと言う話も有りますが、クリアで落ち着いたこの組合せが好きで、これで使っています。
なかなか決まらなかったのが、ロバート・ラックの弦。
今は、次の組合せです。
1〜2弦 2001 ミディアムテンション(ラ・ベラ)
3弦 アリアンス(サバレス)
4~6弦 プロ・アルテ ダイナコア ノーマルテンション(ダダリオ)
ちょっと変わった組合せですが、実はこの組合せは私が選んだわけではありません。
ある時期、ロバート・ラックを手放そうと思い、ショップに委託して店に置いてもらった時期がありました。
委託してしばらく経って、やはり手放すのは止めようとしてショップに行った時、店員さんに教えて頂いた組合せです。
その店員さんは、どんな組合せがラックに合うのかをあれこれ考えていたそうで、この組合せが良さそうだと思っていたとの事でした。
低音弦の値段が高くて少し悩んだのですが、試しに買って張ってみました。
ダイナコアは、低音弦が特徴的な弦で、張った直後は金属的な音がしました。
私にとっては苦手な音です。
それでも我慢して使っていた所、だんだん落ち着いてきて、高音弦とのバランスも良くなって来ました。
そして驚いたのは、落ち着いてから、なかなかヘタらないこと。
もちろん、人前で弾く機会があれば、交換するレベルですが、なんと2年以上張りっぱなしなのです。
オーガスチンの弦の組合せの場合、ある時期は弦を箱買いして、1週間毎に変えていましたから、驚異的な差です。
交換すれば、やっぱりヘタっていた事がはっきりと分かる筈ですが、普段、爪弾くには十分です。
それでも、今回交換しようと思い、お茶の水のショップに行って来ました。
かつて習っていた平田宏先生の門下生が自主的に続けている発表会が7月にあり、これに出る事になったからです。
発表会までは、2ヶ月近くあります。
広瀬ハウザー+オーガスチンの場合、発表会の前日か当日の朝に交換していましたから、かなり早めの交換です。
ロバート・ラックを使うかどうかは未定ですが、今から張っておかないと、好きなバランスに落ち着きません。
本番のだいぶ前から交換しておけるというのは、音程の安定と言う意味で、使いやすい弦ではあります。
今張ってある弦は、外してから、ヤマハのサイレントギターに張ろうかと思っています。
2年以上使った弦を他のギターに張るなんて、普通はないことですね。