建築家の手塚貴晴さんの講演を聴く機会がありましたが。
佐藤可士和さんと建築家である奥様と手掛けた「ふじようちえん」は世界的に知られている作品です。
仕事だけではなく、趣味にも精力的で、大変魅力のある方です。
「ふじようちえん」の園長先生はユニークな方らしく、建物の完成後に次のように言われたそうです。
「できあがった幼稚園には100パーセント満足はしていません。でも、200パーセント気に入っています」
これは、仕事に対して持ちたい気持ちのありようを表しています。
お気に入りの物は必ずしも機能的に完璧と言うわけではないものです。
例えば私の持っているブルガリアのEBTBと言うメーカーのスピーカーシステムは、音的には十分に満足しているわけでは有りません。
でもこれを作る上でのコンセプトや実現させるためにこだわり抜いた結果できあがった製品は200パーセント気に入っています。
アバタもエクボと言うことでしょうね。
そんな仕事が続けられれば、けっこうシアワセなんだろうと思います。