胆管内の炎症を抑えてから石を取る手術をするのですが、それがいつになるか決まらずヤキモキとしていました。
東大病院は大学の病院ですから、当然、医療に関する研究が必要です。
担当の医師から、自主臨床試験についての説明を受けました。
閉塞している胆管にステントを入れて胆汁の流れを改善する事を「胆道ドナージ」というのですが、その後炎症を抑えるために投与する抗生剤をどの位にしたら良いかというデータを取る臨床試験との事でした。
通常は、抗生剤の投与は5日間から7日間ですが、これにははっきりした根拠は無く、3日間投与して平熱が24時間続けば、そこで抗生剤投与を止めて良いということが言えるようです。
これを実証するために、被験者を2グループに分けて試験します。
その分け方は、人の意思は入らず、サイコロを振るように機械が決めます。
この臨床試験に同意した結果、私は抗生剤3日間グループになりました。
後で気がついたのですが、熱が24時間の間に37度を越えると、手術のタイミングが変わるのです。
上手くいけば、今週の金曜日、ダメなら週をまたいだ月曜日。
退院が3日もずれてしまうのでした。
そんなわけで、検温のたびに緊張し、体温計がピピピッとなる度にハラハラドキドキ。
合格発表を何回も経験するようなもので、これで胃が悪くなりそうです。
結果はセーフ!
という事で、金曜日に手術を受けられる事になりました。
ホッ!