11日から浅間の小屋に来ています。夜になると20度以下になり、ちょっと寒いくらいです。

5月に来た時は芽吹きの時期だったので見通しも風通しも良かったのですが、この時期になると緑が深くなり、道から小屋も見えにくくなります。

この夏は、大物の工作はしないで、細かな部分の改修を中心に作業するつもりで小屋に来ました。

まず手始めに行ったのは、渓流の水の浄化装置の製作です。

小屋には水道は無いので、水の確保はずっと課題でした。

飲み水や調理用の水は、ペットボトルの水がだいぶ安くなったので、何年も前からこれを使っています。

洗い物用の水はポリタンクに入れて運びます。

これがなかなか面倒です。

幸いにも、小屋の裏には浅間山麓の湧水が渓流として流れています。

飲むこともできると思うのですが、鉄分が多くて美味しくはありません。

洗い物には十分きれいですが、バケツで汲むと、小さな砂が混ざります。

それらのゴミを取り除き、飲めるほどでなくても、コップに入れた時、透明な水になるくらいには浄化できると安心です。

20リットルあれば、2日間の洗い物はカバーできるので、大掛かりな装置にしたくはありません。

ホームセンターをうろうろして、手に入れたのは台所のシンクに使うゴミ用取り用の網です。

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これに、観賞魚用の水の浄化に使う活性炭を詰め込みます。これで、有機物、細菌類、アンモニアなどを除去します。

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細かなゴミを取り除くためには、観賞魚用の濾過綿を詰め込むことにしました。

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この濾過装置は、偶然にもポリタンクの口にぴったりはまりました。

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ポリタンクは2つ用意しました。

1つ目のポリタンクに浄化装置を取り付け、バケツで組んだ水を流し込みます。

これだけでもけっこう濾過されるのですが、バケツで流し込む勢いでは、活性炭の通過が早すぎて、活性炭の効果が期待できません。

そこで、1回目に濾過した水を、ポリタンクの蛇口を通して、2つ目のポリタンクに注いで、2重に濾過することにしました。

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写真で見ると分かりますが、このままでは、水が通過するポイントが1箇所になってしまいます。

これは、ポリタンクの蛇口にシャワータイプのアダプタをつければ改善されそうです。

これを洗い水に使うのですが、ダメ押しとして、ポリタンクの蛇口に濾過装置を付けました。

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こうしてできた水は、ガラスコップに入れて透かしてみても、浮遊物は見られませんでした。

今日は手に入らなかったのですが、殺菌用のピューラックスという次亜塩素酸ナトリウム溶液が市販されているので、これも使ってみようと思っています。