音楽を聴く場合、外出しているときは除いて、できるだけスピーカーを鳴らすようにしています。

 

イヤフォンやヘッドフォンの、左右の耳に両チャンネルの音がダイレクトに入る音場になかなか慣れません。

生の演奏やスピーカーのように、左右の音が空間でミックスされ、少しはなれたところで鳴るというような、距離感が再生できないからです。

 

それでも、時々聞きたくなるヘッドフォンの「音」があります。

 

STAXのイヤースピーカーです。

 

デザインはちょっと無骨で、初期のモデにいたっては、両耳に小型のスピーカーをつけているよな形状をしていました。

 鳥カゴなんて言われてもいました。

発音方法はコンデンサー型で、面で振動した音が耳に届きます。

 

愛用のスピーカーシステムのマーチンローガンもコンデンサー型です。

 

多くのスピーカーシステムで使われているスピーカーユニットはダイナミック型と呼ばれていて、ユニットの中央部が振動して、それがコーン紙に伝わっていく仕組みです。

ダイナミック型はコンデンサー型と比べると、どうしてもスピーカーが鳴っている感がぬぐえません。

 

コンデンサー型は、空間が鳴っている感じが強く出るのです。

 

スタックスのイヤースピーカーは、そんな感じで鳴ってくれるヘッドフォンです、

 

スタックのイヤスピーカーは昔から好きで、現在では、SRS-2020というシステムと、SRS-4170というシステムを愛用しています。

 

SRS-2020は、STAXのエントリーモデルで、元気良く鳴ってくれ、これは随分長く使っているので、かなり傷んでいます。

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SRS-4170は、ドライバー部が真空管になっています。

 

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非常に繊細な音がする一方で低音の量感も十分に有るため、クラシックやジャズ・ボーカルにはぴったりです。

 

残念なのは、音漏れ。

 

完全に開放型のため、周りの音は聴こえるし、鳴っている音は周囲には耳障りに感じるくらい大きく漏れてしまいます。

 

自分の部屋が無い家で聴いていると迷惑になりそうなので、結局2つともオフィスに持ってきてしまいました。

 

仕事が終わって一息つきたいとき、そして大音量で聴きたいときには、STAXを使っています。