3月にペッパーがやってきて、すぐに仕事の依頼が舞い込みました。

 

ある業界向けの教育用アプリのデモ版の開発です。

 

ペッパーのアプリ開発の経験は有りませんでしたから思い切った受注でした。

 

新しい言語や開発環境になると、そこで展開されている文化のようなものを掴むまでがちょっと時間がかかります。

 

まず、お客様のやりたい事を整理して、それを実現するための基本的な技術の洗い出しと検証を行い、必要な機能のモジュールの準備から始めました。

 

技術的な課題さえクリアできれば、それらを適切な流れの中に組み込み、あとは丁寧に作り込んでいくだけです。

 

並行して複数の動作を行わせる場合、処理速度のズレを考えながらタイムディレイを設定していくことが必要で、このあたりは試行錯誤しながらクリアしていきました。

 

技術的課題はクリアできましたが、予想外に大変だったのが、学習者の問いかけに対するペッパーの反応のタイミング調整や、動作のタイミング合わせの調整でした。

 

直接人間とやり取りする部分では、0.5秒のタイミングが違うだけで、流れがぎこちなくなるので、追い込み作業はなかなか大変です。

 

苦戦しながらもなんとかクライアントへのデモも無事に終えることができました。

 

発注を頂いた会社の社長は大変喜んでくれ、ホッとしました。

 

このデモアプリは、錦糸町で行われた業界の展示会に展示されたので、早速見に行きました。

 

 

途中、モーターが過熱したのか、ペッパーが「ちょっと疲れたので休みます」と言ったのには驚きましたが、会場に着いたとき、ペッパーが元気に活躍していたのを見ると嬉しくなりました。

 

今回のお仕事で、私がやりたいと思っている教育用アプリのかなりの部分の課題がクリアできたので、次は自社アプリにチャレンジしてみようと思います。