11弦ギターを手放すことにしました。

 

松井邦義さんが1985年に製作した楽器です。

 

 

1978年にセルシェルがパリ国際ギターコンクールで優勝したときに11弦ギターで演奏したバッハの「プレリュード、フーガとアレグロ」の演奏は、FMをエアチェックして大事にとってありますが、その天国的音楽には衝撃を受けました。

 

低音の深さや、リュートを思わせる響き。

 

松井邦義さんの11弦ギターは、いつか手にしたいと思い続けて、やっと手に入れた楽器でした。

 

 

 

実際に手にしてみると、思ったとおりの低音の深さがあり、魅力的な楽器でした。

 

でも、とにかく消音が大変。

 

そもそも6弦ギターも満足に弾けないのに、11弦はハードルが高すぎました。

 

時々取り出して、なんとかバッハのリュート組曲の1つでもモノにしたいと思ってはみたものの、11弦を活かすためには楽譜に手を加える必要もあります。

 

そんなこともあって、結局出番が少なくなってしまいました。

 

この楽器と同時に、ロバート・ラックも手放すことにしました。

 

思い入れのあった楽器を手放すというのはさびしいものです。