レコードを買い始めたのは中学生からでした。

 

1枚3000円もするレコードは中学生には買えるはずもなく、もっぱら1000円の廉価版が中心でした。

 

それでも1000円。

 

めったに買えません。

 

クラシックやオーディオ、そしてギターは、すべて父の影響でした。

 

そのせいか、ごくたまにですが、父が3000円盤を買ってくれました。

 

自分と同じ趣味に息子が熱中していることが嬉しかったのだろうと思います。

 

当時、カラヤンやベームが録音していたグラモフォン盤は、あこがれでした。

 

 

上部にデザインされた黄色のジャケットは、グラモフォンの象徴で、なんともいえない高級感が漂っていて、これは、今見ても同じように感じます。

 

なかなかアルバムを買えない頃、グラモフォンから嬉しいレコードが発売されました。

 

「hifi karajan(ハイファイ カラヤン)」と題されたアルバムで、カラヤンの録音のサンプラーです。

 

 

値段は確か750円。

 

「フィンランディア」「カヴァレリア・ルスティカーナから間奏曲」「トリッチ・トラッチ・ポルカ」「ハンガリー舞曲第5番」など、カラヤンのゴージャスさを味わえる曲がノーカットで9曲入った夢のようなアルバムでした。

 

ジャケットの裏には自分で貼った、レコード管理用のシールが貼ってありました。

 

OS-15

 

どんな意味なのかはわすれてしまいましたが、15枚目に買ったアルバムでしょう。

 

上にあげた曲は、完全にこのアルバムの演奏が刷り込まれていて、その後たくさんの演奏を聴きましたが、結局ここにもどってしまいます。

 

演奏の良しあしは別にして、そういう演奏を持っている方が多いのではないでしょうか。

 

その後、同じような企画で、ラファエル・クーベリックとカール・リヒターのアルバムが発売されました。

 

 

ラファエル・クーベリックのアルバムは、長い間紛失していて、最近やっと再購入できました。

 

 

いずれ聴かなくなったアルバムを整理することもあると思いますが、この3枚は、思い出とともに、最後まで手放さないのだろうと思います。