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ローラン・プティジラール指揮
フランス交響楽団 14分25秒
録音:1990年9月 Studio de la Grande Armee ADDA590047
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ローラン・プティジラールについては知らなかったのネットで調べてみると、作曲家として活躍していて、特に映画音楽の作品がいくつもあることがわかりました。
演奏をしているフランス交響楽団というのも初めて聞く名前だったので、もしや幽霊盤かもしれないくらいに思ってCDを手にしました。
ローラン・プティジラール自身が設立した、パリ・フランス交響楽団というのがあり、年代が重なるのでそのオーケストラのことかもしれません。
この「ボレロ」は、特に何かをしていることを感じない、楽譜をそのまま音にしたような演奏です。
それでもそれなりに盛り上がるのは、ラヴェルの腕でしょう。
プティジラールの「ボレロ」で面白いのは、このアルバムではなくショート・ムービーです。
「髪結いの亭主」で知られるフランスのパトリス・ルコント監督が作った「パトリス・ルコントのボレロ」という短い映画です。
単調なリズムをたたき続ける小太鼓奏者の表情がメインになった映画です。
小太鼓奏者には、フランスの喜劇俳優ジャック・ヴィルレが扮していて、ティンパニの音でびっくりしたり、同じリズムをたたき飽きた表情や、カメラに気づいたときの表情など、実に面白い映像になっています。
ネットで検索すればすぐに見つかるはずなので、興味がある方はご覧ください。