私の会社のスタジオは上野松が谷にあります。

教育関係の映像コンテンツを制作することに特化したスタジオです。

これまでは、カメラ撮りのときに背景を必要とするコンテンツの制作は無かったのですが、今月、背景が必要な映像制作の仕事が舞い込みました。

そこで、背景として使えるような壁を作ることにしました。

普通ですと業者に頼むのでしょうが、私の趣味は小屋作り!

こんな楽しい仕事を、お金を払って人にまかせるなんてもったいないことです。

とは言っても、時間はかけられません。

材料は、午前7時から開店しているホームセンターに行って調達しました。

作業を始めたのは、撮影予定日の前日でした。

スムーズに作業ができるように、頭の中で何度もシミュレーションしておきます。

背景となる壁は、クロマキー撮影ができるようにブルーまたはグリーンの背景紙を貼ることにしました。

まず、背景紙を受ける柱を3本立てます。

賃貸物件なので、建物に直接ネジを打ち込むことは避けなければなりません。

ホームセンターでこんなものをみつけました。

 


2×4材の両端につけ、床と天井の間で突っ張れるしくみを持ったものです。

これを使って、柱を3本立てました。

 


柱と柱は、シンプソン金具を使い、2×4で繋ぎます。

 

 


シンプソン金具は、2×4材どうしをつなぐための金具で、数十円という安さが魅力です。

背景紙の受けができたところで、背景紙を貼り始めました。

これがなかなか難しい。

大きな紙をシワが出ないように貼るのは思ったより大変です。

それでもなんとか完成しましたが、照明をあてると、背景紙の表面がわずかに波打っているのがわかってしまいます。

あれこれ考えて、写真のように、背景のシワが見えにくくなるように、2灯の照明を背景紙に下から直接あてることにしました。

 


これはうまく行きました。

カメラ越しにみると、こんな感じで画面を作れます。

 


コンパクトなスタジオですが、できることのレパートリーが増えました。

所要時間は約4時間。

このくらいの手間なら、専門業者に頼むよりもよさそうです。